ある日、エンジンを掛けようとしたら
ガガガッという音がしてエンジンが掛からなかったり
セルが回る音がせず、カチカチ、パチパチといった音だけが聞こえたり。
エンジンが掛からない時、何が原因かわからないと不安ですよね。
もちろん車屋さんに持っていくのが一番安心ですが
積載車を呼んだのに、大したことない問題だった場合
ちょっと損した気分になってしまいます。
もしかしたら、簡単に自分で直せるものかもしれません。
今回はエンジンが掛からない時の原因となっている箇所を
異音や症状で見分ける方法についてご紹介させていただきます。
Contents
車のエンジンが掛からない時
車のエンジンが掛からない時に原因となっている部品は、たくさんあります。
それぞれの部品が壊れたときの症状に分けて説明します。
目的の症状について素早く知りたい方は
上の目次から目的の症状を探してくださいね!
バッテリーが原因の場合の症状や異音
まずは、定番のバッテリーが原因の場合から見ていきましょう!
エンジンを掛ける時には基本的には
「キュルキュルキュルッ」というセルモーターが回る音がします。
セルモーターは、エンジンの最初の爆発を起こすために
電動でクランクシャフトを回転させる役割のパーツです。
なのでバッテリーが弱ってくるとセルモーターを回す電力が不足し
結果エンジンが掛からなくなります。
バッテリーの価格は5,000~40,000円程度です。
大体10,000~20,000円くらいが相場ですね。
交換工賃は1,000円程度で済むことが多いです。
いつも修理を頼んだりしているお店なんかだとサービスしてくれることもあります。
ボンネット開けてすぐなので数分で終わりますしね(^_^;)
キーを回すと「ガガガッ」という音がする
バッテリーが原因でエンジンが掛からない時に
割と多いタイプの症状です。
バッテリーの電力がある程度残っていれば
キーON(エンジンスタートまで回さず)にしてしばらく待つと
いつも通りにエンジンが掛かることがあります。
セルモーターの詳しい構造については割愛しますが
電気が流れることでギアが移動→モーターを回してエンジン始動
というような流れでエンジンが掛かるので
電力不足が起きるとギアが移動する前にモーターが回転してしまい
「ガガガッ」というギアの擦れる音が鳴ってしまいます。
何度もそれをしてしまうと、ピニオンギアやリングギアというパーツが
摩耗して交換しなければならなくなるので
早めにバッテリーを交換したほうが良いでしょう。
バッテリー交換をしても「ガガガッ」という音が鳴る場合
すでにギアが摩耗して交換しなければならないかもしれません。
その場合は修理工場やディーラーなどに持ち込みましょう。
セルの音が弱い「ウゥンウゥン…。」のような音がする
言葉にしずらい音だったので「ウゥンウゥン…」と書きましたが
セルの音が弱ったような音のことです。
回し続けていると、完全に回らなくなるまで電気を使ってしまいます。
アクセルを何度か踏みながらキーを回すと
なんとか掛かる場合もありますが
移動先で突然掛からなくなっても困るので
早めにバッテリー交換をしたほうが良いでしょう。
セルが回らず「カチカチ」「パチパチ」という音がする
セルが回る音がせずに
「カチカチ」や「パチパチ」という音が聞こえる
おそらく「カチカチ」の方が近いでしょうか?
セルモーターに繋がるリレースイッチの音かと思います。
セルを回すには電力が足らず
リレースイッチのON→OFFが繰り返される音です。
ウィンカーの「カチッカチッ」という音もリレースイッチの音です。
それが連続的に「カチカチカチカチッ」と聞こえるような音のはずです。
バッテリーを交換すれば解消されると思います。
セルが回らず、何も音がしない「無音」の場合
完全にバッテリーが上がりきってます。
バッテリーが完全に放電してしまっている場合には
ブースターケーブルで他車と繋いでも
エンジンが掛からないことが多いです。
家族や知り合いにバッテリーを買ってきてもらうか
即日発送の通販でバッテリーを購入するなど
早めにバッテリーを調達して交換しましょう。
セルモーターが原因の場合の症状や異音
先ほどのバッテリーのところでも出てきたセルモーターです。
使用頻度にもよりますが、走行距離10万~15万程度で
故障する可能性が高くなってきます。
セルモーターの価格は
リビルト品で10,000~25,000円程度
新品は30,000~60,000円程度です。
交換工賃は、10,000~20,000円くらい見ておいたほうがいいでしょう。
ボンネットを開けてすぐに見える位置にないので大体わかるかと思いますが、
素人が簡単に交換できるものではないからです。
キーを回すと「ガガガッ」「ガリガリッ」という音がする
先ほどのバッテリーの「ガガガッ」という音がする場合でも書きましたが
セルモーターのピニオンギア、リングギアといった部品が摩耗すると
「ガガガッ」「ガリガリッ」という音がします。
バッテリーを交換しても直らない場合は
残念ながらセルモーターが原因でしょう。
修理費用はかかってしまいますが
エンジンが掛からないままという訳にもいきませんね。
また、バッテリーが原因で「ガガガッ」となっている状態を
放置し続けることでセルモーターの寿命が縮まってしまいます。
愛車が元気を失う前に直してあげましょう。
スマートキーが原因の場合
スマートキーが電池切れとなると
もちろんエンジンが掛けられなくなります。
カバーを外したり、リングを引くと
普通の鍵が出てきてドアを開けることができます。
エンジンスタートボタンに鍵をかざす等
メーカーによって違いはあるかと思いますが
スマートキーが電池切れの場合の対処法は用意されているはずです。
万が一のことが起きる前に、販売店に確認するか
説明書などを読んで知っておきましょう。
シフトレバーが(P)パーキングに入っていない
AT車に乗っている方限定ですが
稀に操作ミスでシフトレバーを確認せずに
エンジンを掛けてしまうこともあるでしょう。
メーターなどの補器類が正常に作動しているのに
なんでエンジンが掛からないんだろう?
という場合にはこういった初歩的なミスを疑いましょう。
まとめ
いくつかの原因を上げましたが、他にも原因となる部品はあります。
多くの場合はこのいずれかに当てはまるとは思いますが。
もしも他の症状でエンジンがかからなくて困っている!
という場合にはコメントをお待ちしております(´∀`)
エンジンが掛からなくて不安な気持ちになった方に
少しでも参考になりましたら幸いです。
最後までご覧頂きましてありがとうございました。
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