普段、車に乗っているとガソリンスタンドで給油しますよね。
きっと誰もが1度は疑問に思ったはず・・・
「レギュラーとかハイオクとか軽油とか・・・何の違いがあるの?」
今日はそんな疑問を解決していきましょう。
ガソリンと軽油の違い
たまに勘違いされている方もいますが
「ハイオク」と「レギュラー」はガソリンですが
「軽油」はディーゼル燃料であり、ガソリンではありません。
もともとの原料は同じ石油ですが、製造方法に違いがあります。
製造方法(採取方法)の違い
ガソリンと軽油には製造方法に違いがある、と言いましたが
細かく言ってしまうと製造方法は、どちらも「蒸留」によって作られます。
蒸留とは、液体を熱して蒸発して出来た気体を冷やして再び液体にすることです。
つまり、原料である石油を熱して採取するのですが
この時の温度に違いがあります。
ガソリンは30℃~230℃で発生する蒸気で作られ
軽油は140℃~380℃で発生する蒸気から作られます。
特性の違い
ガソリンと軽油の違いは自然発火のしやすさです。
ガソリンは、400℃~500℃で自然発火するのに大して
軽油は、300℃~400℃で自然発火します。
自然発火とは、ライターやマッチなどの他の火種を近づけなくても
ある一定の温度に達すると燃料自体が自然に発火することです。
そして、もう1つの違いが引火のしやすさです。
ガソリンは、-35℃~46℃で引火するのに大して
軽油は、45℃~80℃で引火します。
引火とは、他の火種を近づけることで燃えることです。
この特性の違いを利用して、それぞれに最適なエンジンが作られています。
ガソリンは引火しやすいのでプラグの火花で点火し
軽油は自然発火しやすいのでエンジン内部の空気を圧縮して温度を上げることで発火させます。
ハイオクガソリンとレギュラーガソリンの違い
「ハイオク」と「レギュラー」の違い、それは「燃えにくさ」です。
燃えにくさを数値で表したものを「オクタン価」と言います。
オクタン価(オクタンか)とは、
ガソリンのエンジン内での自己着火のしにくさ、
ノッキングの起こりにくさを示す数値である。
オクタン価が高いほどノッキングが起こりにくい。
Wikipedia より引用
オクタン価は100が最も燃えにくい最高値です。
レギュラーのオクタン価は89.0以上
ハイオクは96.0以上という基準がJIS規格で定められています。
つまり、「ハイオク」とは
オクタン価が高い(ハイ)だから「ハイオク」というわけですね。
製造方法の違い
軽油の製造方法のときにも説明したとおりですが、製造方法は同じく「蒸留」です。
では、なぜ同じガソリンなのにオクタン価が違うのか?
それは、ハイオクはレギュラーガソリンに添加剤などを加えてオクタン価を上げている(燃えにくくしている)のです。
特性の違い
なぜ燃料を燃えにくくする必要があるのか?
ハイオクを入れる車種として、もっともイメージされやすいのがスポーツカーですよね。
スポーツカーなどの高性能エンジンは、高い出力を生み出すため、高温、高圧縮になります。
しかし、レギュラーでは燃えやすいため、高い圧力をかけると自然発火してしまいノッキングを起こしてしまいます。
そのため、燃えにくい「ハイオク」があるのです。
つまり
レギュラーは、自然発火しやすいので高い圧力をかけられない
ハイオクは、自然発火しにくいので高い圧力をかけられる。
ということです。
まとめ
ハイオクとレギュラーの違いとしては
「ハイオクのほうが若干燃費が良くなる」とよく聞きます。
しかし、そこまで大した燃費向上にはならないので
ハイオクの値段を考えると、むしろマイナスなのでは・・・?と思います。
一方、軽油はエネルギー効率がとても高く燃費が良くてパワーもありますが、
高い圧力をかけるためエンジンを頑丈に作る必要があるためコストが高くなってしまいます。
どうしても大きなエンジンになってしまい、車の振動や騒音が大きくなってしまいます。
最近はそれらを克服したクリーンディーゼル車というものも出てきていますし
気になる方は調べてみるといいかもしれませんヽ(´▽`)/
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