エンジンオイルやフィルター(エレメント)の役割・意味|交換しないで放置するとどうなる?

メンテナンス・節約

エンジンオイルやフィルター(エレメント)の交換は

自動車にとって非常に重要なメンテナンスのひとつです。

 

しかし、エンジンオイルの持つ重要な役割について

あまり詳しく知らないという方が多いのも事実です。

 

今回は、エンジンオイルやフィルター(エレメント)の持つ役割

交換しないで放置するとどうなるか?についてご紹介します。

 

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エンジンオイルの役割

エンジンオイルは、オイルパンと呼ばれる場所に溜められており

オイルポンプにより吸い上げられ、オイルフィルターを通して

エンジンの各所に使用されます。

 

金属パーツが絶え間なく擦れ合っていて

非常に過酷な状況になっているエンジン内部では

さまざまな役割を求められます。

 

では、エンジンオイルが果たしている5つの重要な役割について見ていきましょう。

 

①潤滑作用

オイルといえば、最も思いつきやすいのが潤滑油ではないでしょうか?

動きが悪くなった金属製品に、油をさして動きを滑らかにする

といった具合に使用したことがある方も多いでしょう。

 

エンジン内部のパーツも大部分が金属製ですから

オイルによる潤滑作用で滑らかに動かして

摩擦を減らすことで、パーツの損傷を防ぐという

潤滑油としての役割が、エンジンオイルの最も重要な役割です。

 

②冷却作用

絶え間なく金属パーツ同士が擦れ合っているエンジン内部では

その摩擦によって非常に高温になっています。

 

そのため、エンジンオイルが内部を通る際に

エンジンの熱を吸収して、冷却する役割を果たします。

 

オイルは冷却を終えると、再びオイルパンに戻ります。

オイルパンは車両の下部に露出されて設置されているため

そこで走行風に当たって、オイル自体も冷却されます。

 

オイルなどによって冷却されなければ

エンジンは10分と持たずに焼き付いてしまい

エンジンの修理、もしくはエンジン交換で

非常に高額な修理代(数十万円~)が必要になってしまいます。

 

エンジン交換にかかる費用については

エンジンスワップの記事で記載してますので

気になる方はご覧下さい↓

エンジンスワップにかかる費用|工賃やエンジンの値段の相場

 

③防錆作用

錆(サビ)を防ぐ、と書いて「防錆(ぼうせい)」と読みます。

 

料理をされる方ならイメージしやすいかと思いますが

しばらく使わない包丁にサビを防ぐため、

油を塗って保管しておいたりしますよね。

 

エンジン内部は、非常に高温になりますので

外部との温度差が発生してしまいます。

その温度差によってエンジン内部に水蒸気が発生すると

金属パーツですから、当然サビの原因となります。

 

サビが出来ると、エンジン性能の低下はもちろん

故障の原因ともなってしまいます。

 

④洗浄作用

エンジンオイルは、エンジン内部を流れる際に

エンジン内の汚れを流し取る役割も担っています。

 

エンジン内部には、摩擦やスパークによって

「スラッジ」と呼ばれる炭素や金属の燃えカスで出来た

粘性の高いヘドロ状の汚れが発生し、こびり付いています。

 

エンジンオイルは、その汚れを流し取って

オイルパンである程度、沈殿(ちんでん)させてから

さらにフィルターで汚れを落として

再びエンジン内部を循環していきます。

 

もちろん、定期的にオイル交換をしなければ

オイルはどんどん汚れていってしまい、

放置しておくと、性能低下や騒音

最終的にはエンジンが止まってしまいます。

 

⑤密閉作用

エンジン内部のピストンとシリンダーには

わずかな隙間が存在しています。

 

隙間が存在していると、そこからエネルギーが漏れて

本来の性能を発揮できなくなってしまいます。

それを防ぐためにエンジンオイルが

その隙間を密閉する役割をも担っています。

 

エンジンオイルを長期間放置していると

オイルの粘度が弱まってしまって、

密閉効果が十分に発揮できなくなってしまいます。

 

オイルフィルター(エレメント)の役割

オイルフィルターは、エンジンオイルの不純物を取り除く「ろ過装置」です。

オイルエレメントとも呼ばれます。

 

5つの役割を終えて汚れてしまったエンジンオイルの

不純物をろ紙で取り除く役割があります。

 

オイルフィルターの交換を怠って

ろ紙に不純物が詰まってきてしまうと

オイルが循環できないのでは?と不安になってしまいますが

 

オイルは通り道が2つ存在していて

フィルターを通してエンジン内部へ行く経路と

フィルターを通らずにエンジン内部へと行くバイパス経路です。

 

オイルフィルター交換をサボり続けると

不純物が混ざった汚いオイルが循環し続け

エンジンの故障、焼き付きの原因となります。

 

交換しないで放置するとどうなる?

エンジンオイルやオイルフィルター(エレメント)は

多くの役割を担っている重要なものです。

 

そのため、交換を忘れて放置し続けていると

重大な問題が発生してしまいます。

 

十分な潤滑効果が得られなかったり、

洗浄効果、防錆効果が悪くなったりすれば、エンジン内部の破損

古くなって密閉性が悪くなれば、エンジン性能の低下

冷却効果が悪くなれば、エンジンの焼き付きが起こります。

 

まとめ

オイル交換、フィルター交換は数千円程度の費用で出来ますが

サボり続けて放置していると、修理費用、交換費用が

数十万円以上にもなってしまいます。

 

日頃から愛車のメンテナンスをしっかり行うことで

長く長く乗り続けることができます。

 

では、これからも楽しいカーライフを!

 

関連する記事もぜひご覧下さい↓

エンジンの交換(エンジンスワップ)にかかる費用|工賃のエンジンの価格の相場

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