自動車免許を取得するときに、一通り勉強したものの
時間が経ってくると忘れてしまいがちですよね。
前回の記事で、センターラインの色や
線の種類による意味についてご紹介しましたが
実際に道路を運転しているとセンターラインが何本か引かれているときがありますよね。
今回は、センターライン(中央線)が「白の実線2本」や「黄色2本+白の破線」など
複数本引かれている場合の意味についてご紹介させていただきます。
Contents
センターライン(中央線)の基本的な意味
まずセンターラインの基本的な意味について、簡単に。
白の実線・・・「はみ出し禁止」
白の破線・・・「はみ出し可」
オレンジ(黄色)・・・「追い越しのための右側部分はみ出し通行禁止」
細かい意味などについては前回の記事をご覧下さい↓
では、複数本引かれていたり、ちょっと変わった線を見ていきましょう!
変わったパターンのセンターライン(中央線)
白の実線2本の「白線二重線」
白線二重線は、白の実線と同じ「はみ出し禁止」の意味ですが
特に注意が必要な対向車線との境界線として使われています。
交通量が多かったり、1本ではセンターラインが分かりづらいなど
対向車との衝突の危険性が高い道路で「白線二重線」が引かれています。
オレンジ(黄色)の実線+白の破線
丁度いい画像が無くてペイントで作ったので雑ですが、
このタイプの中央線もよく見かけますよね。
このように異なる2本の線が引かれている場合は
自分が走行している車線側の線のルールに従います。
黄色線の側を走行している場合は
「追い越しのための右側部分はみ出し通行禁止」。
白色破線の側を走行している場合は
追越し等のためのはみ出し走行や車線変更をしても良いということになります。
自分の走行している車線側の色や線の種類に注意しましょう。
オレンジ(黄色)の実線2本で白色の破線1本を挟んでいる3本線
これもよく見かけるタイプの中央線ですね。
意味としてはオレンジ(黄色)の線が1本引かれている場合と同じで
「追い越しのための右側部分はみ出し通行禁止」です。
「じゃあ、なぜ3本も引かれているのか?」となりますが
白色二重線と同様の理由で、対向車との事故が多い場所など
特に注意が必要な対向車線との境界線という理由です。
中央分離帯(植え込みやガードレールなど)
道路の中央に設置された柵やガードレール、植え込みなどを
一般的に「中央分離帯」と呼びます。
特に高速道路で見かけることが多い中央分離帯ですが
対向車との正面衝突を防止するために設置されています。
また、植え込みで樹木などがある場所では
夜間、対向車のヘッドライトの眩しさを低減する効果があります。
稀に中央分離帯を乗り上げて対向車と衝突するという事故もありますが
中央分離帯のおかげで非常に安全に走行できていると言えますね。
おまけ①導流帯(ゼブラゾーン)
右折車線の手前などでよく見かけるゼブラゾーンです。
正式には「導流帯」と呼ばれ、「車両の安全かつ円滑な走行を誘導するために設けられた場所」です。
導流帯を走行することは、道路交通法上は禁止されていませんが
そもそも車両が通行するための場所として設置されていないので
場合によっては取り締まりの対象になる恐れがあるので注意が必要です。
また、上の画像のように真ん中に黄色の中央線があれば
その中央線を追い越しのためにはみ出すと違反になるので
中央線にも注意して運転してください。
詳しくはこちらの記事をご覧下さい↓
ゼブラゾーン(導流帯)の意味|ゼブラゾーンで起きた交通事故の過失割合
おまけ②ドットライン(斜めの白色破線)
交差点の手前あたりや高速道路などでも見かけるもので
導流帯と同じく中央線とは異なるものですが、おまけでご紹介します。
広い道路などで車がスピードを出しすぎて
交通事故を起こしてしまう危険がある道路に設置されていて
車線の内側に太めの点線を引くことで
感覚的に車道が狭く感じて、自然に速度を落とすようにする目的で使用されています。
ちなみに高速道路では↓の画像ように斜めではない白の破線が使われていますね。
実際に採用された場所では、平均速度が下がり
交通事故数も減少したという結果が出ているそうです。
もちろん、ドットラインがなくても速度超過には気をつけましょう。
まとめ
教習所の学科でややこしかった覚えのある中央線ですが
注意して見るべきは、自分が走行している車線側の線の色、種類です。
安全で円滑な交通のためにも守るべきルールですし
何より自分の命を守るためにも安全運転を心がけましょう。
もしよければ他の記事も見てくださいね!
最後までご覧頂きまして誠にありがとうございます<(_ _*)>
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