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エアクリーナー(フィルター)の役割

エアクリーナーは、エンジンの吸気ダクトの途中にされています。
空気中に存在する、チリやホコリなどの異物が
エンジンのシリンダー内に入り込んでしまうと、
燃えカスが付着してピストンや吸排気バルブの邪魔をしてしまったり
シリンダー内部の空気の動きを狂わせてしまいます。
それを防止するために、吸気ダクトの途中にエアクリーナーを設置し
「エアクリーナーエレメント」と呼ばれるフィルターで異物を絡め取っています。
エアクリーナーエレメント(フィルター)の種類
エアフィルターは、車両の走行環境に合わせて3種類の方式が存在します。
乾式エアフィルター(ドライエレメント)
乾式のエアフィルターは、その名の通り乾燥したフィルターで
ろ紙や不織布で作られたフィルターです。
蛇腹状に織り込んであり、密度の違う多層構造のものが
金属やプラスチックの枠で一体化されたカートリッジタイプが一般的です。
通気抵抗が少なく、砂やホコリに強いのが特徴で
走行を重ねて汚れてしまったらカートリッジを取り換えて交換します。
湿潤式エアフィルター(ウェットエレメント)
湿潤式のエアフィルターは、オイルをしみ込ませたウレタンフォーム製のスポンジで作られたフィルターです。
目の粗さの異なる二層構造のスポンジとオイルが異物をしっかり吸着します。
オイルによる高い吸着性とホコリや砂に加え、水分のろ過にも強く
他の方式に比べて軽量であることが特徴です。
洗浄し、市販のオイルを再度しみ込ませることで繰り返し使用することが可能です。
ビスカス式エアフィルター(オイルコートペーパーエレメント)
ビスカス式のエアフィルターは、オイルをしみ込ませたろ紙で作られたフィルターです。
通気抵抗が少なく、ホコリや砂、水分に強い特徴があります。
使い捨てタイプと洗浄して繰り返し使用できるタイプが存在しますが
一般的に純正には、使い捨てタイプが使用されています。
エアクリーナーの形状による違いとは?

純正タイプのエアクリーナーは、エアクリーナーボックスの内部にフィルターを取り付けて吸気しますが
チューンアップ等を目的として存在する社外品には、ボックスを撤去してむき出しのエアクリーナーを取り付けるタイプが存在します。(上画像)
これらのエアクリーナーには、キノコ型・ファンネル型・ラウンド型など様々なタイプ・呼び方が存在しますが
「フィルターの表面積を増やすことで吸気効率を上げる」という共通の目的によって、このようなむき出しの形状になっています。
ただ交換するだけでは意味がなく、逆効果となってしまう危険もあり
エンジンの熱気を吸ってしまわないように遮熱板を設置したり
吸気効率に合わせて、排気効率の高いマフラーに交換したり
吸排気効率に合わせてコンピューターのセッティングをしなければなりません。
この社外品タイプのエアクリーナーには、カラフルでおしゃれな商品も多く
エンジンルーム内のドレスアップとして取り付けされている方もいます。
吸気音が大きく派手になるなど、吸気効率以外にも変化がありますので
ファッション的な要素としても取り入れることができるパーツであったりもします。
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